石山のグルコンをカテゴリ毎にまとめたものです。コーチングセッションの進め方についての疑問解消やコーチングのクオリティUPにご活用にください。
※ ▶︎から始まる質問をクリックすると、Q&Aの詳細がご確認いただけます。
🔳受講生同士の相互セッション(練習)について
ペアの宿題セッションの心構えについてアドバイスをお願いします
A:ペアの宿題セッションやる場合には、練習としてではなく、実際にお金が動いているつもりで取り組んでみてください。
お客様役は自分のリアルな課題を相談し、コーチ役はお金を頂いたお客様として真摯にセッションすることで、お互いに自分ごととして腑に落ちるセッションになると思います。 単なる宿題や練習ではなく、本当にお金を払っている、お金をいただいているという感じで是非向き合ってみてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
毎回同じ方と宿題セッションを実施した方がよいか?
A:同じ方と最初の3つのセッションを続けて練習するのが1番やりやすいかと思います。
理由は、同じ方と3回続けてセッションをしてみると、その方の人生ストーリーが繫がり各セッションの関連性も理解しやすいからです。逆に色んな方と練習することで、新たな発見もあります。同じ相手と続けて練習するのが難しい場合は、色んな方とペアを組んでセッション経験を積まれて下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
🔳お試しセッション・クロージングについて
※参照
体験セッション・クロージング、クロージングマニュアル、プレゼン資料、2024.1月勉強会
お試しセッションの時間配分と、冒頭の進め方は?
A:時間は1時間を1つの目安として頂ければと思います。前半30分がお試しコーチング、後半30分はクロージングです。
流れは、まずクライアントがセッションに臨む心の器(向き合う姿勢)をつくるため、お互い自己紹介をして、テーマや課題を確認します。その上で、どのような場なのか、場のセッティングを行います。
クライアントは「今日は何やるんだろう?」「この人はどんな人なんだろう?」「結局いくらかかるんだろう?」と色々不安をお持ちですので、「今日はこういう場です」と、しっかりお伝えすることで不安を解消することができます。
例えば「最初の30分はお試しのセッションです。お試しだから今回で問題は解決しません」と、はっきり伝えます。
デパートの試食と同じで、試食でお腹はいっぱいになりませんよね。それと同じで、あくまでも味見です。
最後に、「潜在意識コーチングの具体的な案内をしますので、そこで購入されるかどうかご判断ください」と、 後半で商品の案内がある事を最初にお伝えします。
商品の購入を判断する場であると分かるとクレームが減ります。これを言わないとお試しでなんとか問題解決するだろうと期待されてしまい、問題解決が出来なかった不満だけが残ります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お試しセッション前半のお試しコーチングの流れは?
A:まずは3つのポイントを押さえる必要があります。
①目標にしている理想の状態を聞く。
②今現在の課題や問題の原因を聞く。
③何があればそれが実現できるかを聞くという流れです。
例えば、クライアントには売上の向上や、組織の状態、個人であればそのキャリアを含めた目標があると思います。
理想の未来を伺い、ワクワクする気持ちになってもらいます。そして、「どんな風になりたいですか?」「その時の数字はどうですか?」「なぜそれを達成したいんですか?」「もしそれが達成できたらどんな事が可能になりますか?」など、質問を通して、未来の状態を具体的にイメージをして頂きます。
次に理想と比べて現状を把握して貰います。
「数字はどうですか?」「何が今の課題ですか?」「もし、その決めている日までに目標を達成しないとしたら、何が原因になりそうですか?」「この課題が解決しないままだったら、あなたの人生や会社にどんな影響がありますか?」など、質問を通して、理想に届いていない原因がこれだという事を自覚して頂きます。
そして、この理想と現実のギャップが見えた上で「何があれば理想に向かえるか?」という現状と理想を繋ぐものが何かをイメージしてもらるのが3つ目です。
「理想を実現するために、何をすれば課題解決できそうですか?」「どんなこと実践すれば目標を達成できると思いますか?」などの質問をします。そうしながら、どんなステップを踏んで行けば、クライアントが理想に近づくことが出来るのか?を引き出していきます。
その際、とても重要なポイントがあります。「どんなサポートがあったら助かりますか?」「どんな人がそばにいたらその目標を達成出来ますか?」「どんな方がサポートすると達成スピードが上がると思いますか?」など、自分にはコーチが必要なんだという事を認識していただく必要があります。
つまりコーチがいてくれると目標達成スピードが上がり、自分の気持ちが楽になって、実際に目標達成できそうだとイメージが出来れば、コーチの必要性を感じていただけると思います。
そして、ここまで引き出した後に「実際にあなたをサポートしてくれる方はいますか?」と尋ねることで、例えば、経営者であれば上司がいないのでコーチをつける選択をする方も出てきますし、コーチしてくれる人がいると、目標達成できそうなイメージがさらに湧いてくると思います。
その上で、 クロージング前に確認することが2つあります。
①:過去にコーチングを受けたことがあるかどうか?
②:ある場合は、 なぜ辞めたのか、なぜコーチングを受けたのか、その理由
例えば、「過去にコーチングを受けたことありますか?」「何を基準にその方を選ばれたんですか?」「やってみて結果どうでした?」「今も続いていますか?」など。
コーチングを辞めたのであれば、「どうしてやめられたんですか?」「もし次にコーチをつけるとしたら、どんな人がいいですか?」「〇さんはコーチにどんな役割を求めてますか?」この辺を質問してくと、その方のコーチングやコーチに対するイメージが把握できます。
こういう原因で辞めたんだ、こういう理由で買ったんだみたいな判断基準が見えて来ます。そして、その後にそれに合わせてクロージングが出来きれば、自分の基準に見合う人だと思っていただけるので、大まかな判断基準をリサーチする事がとても大事になります。もし相手が思うコーチの役割と自分が提供する役割が違ったら、クロージングのところで修正をかける事も大切です。
まとめると、理想を聞いて、現状を聞いて、何があればコーチングを依頼するのか?を聞き、 その中でコーチの役割と必要性を感じていただくことが前半30分の流れです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お試しセッション後半のクロージングのポイントは?
A:導入とサービスの提案を含めてクロージングは、3つのパートに分かれています。
導入でクライアントの課題解決の為にこのサービスが役立つということが理解出来ていれば、必要かどうかを判断して購入して頂けます。
まず提案する許可を取ります。
「〇〇さんがこういったことを実践すれば、先程仰ったこの課題を解決して、こんな目標達成が出来ます。その方法をお伝えしたいと思いますがよろしいですか。今こういう状態で、これが問題ですよね?この方法を実践すればこの理想の状態になります」と前半のコーチングで聞いた内容を反復します。今の課題を整理しながら話を進めていくという事です。
その際に似たようなお客様の実績があれば、それも伝えていきます。伝え終えた後に「話を聞いてどう思われました?」と感想を聞いてから次に進むのも効果的です。
ここまでをまとめると「問題解決できる私のコーチングについて、ちょっとご案内させていただいてもよろしいですか?」と許可を取り、サービス説明に入り、 クライアントが「私の課題解決できるサービスがあるんだったら、ぜひ聞いてみたい」という状態に持っていきます。
その際に自身のプレゼン資料があれば、それを使って説明していく流れになりますが、もし無ければ弊社のプレゼン資料を活用してください。プレゼン用の資料はコチラです。
そして、サービス内容を説明した上で、クロージングになります。「ご質問がありますか?」と伺うと、色んな質問が出てきます。 大体よくある質問は、やりたいけどお金がない、時間がない、あと家族の同意がいる、といったお声があがってきます。そういった不安な声をクリアにして安心して購入していただく事がクロージングです。
例えば、「家族に相談して決めてもいいですか」と言われたら、「もちろんです」と答えます。次に「ちなみに旦那さんに相談したらなんて言われそうですか?」「もしそれが反対だったら 〇〇さんはどう答えますか?」「どの様に伝えたら賛成して貰えそうですか?」ロールプレイングして、どのように相談するかも一緒に考えて対策を練ると成約の可能性が高まります。
2つめの例ですが、「もうやれるかどうか自信ないです」という場合は、理想を叶えた状態、叶わなかった状態の天国と地獄を比較してもらいます。
その上で、 「もし、未来の自分だったら、今の自分にどういう声かけますか?」であったり「〇〇さんの奥さんが、本当はやりたいことあるけど自信がないって同じこと言っていたら、どうアドバイスしますか」など、立場を変えて自分を客観的に観てもらったりします。
3つめの例ですが「お金がありません」という場合は、殆どが優先順位の問題です。
例えば、コーチング3回で10万円位だとすると、他に、旅行や車など10万円ぐらい使ってるものがあるかも知れません。それらと比べて「さっきの優先順位ってどれぐらいなんですか?」と優先順位を直接聞いてみてください。
その上で、「以前同じような事をおっしゃった方は、こうようにしていました」という方法を伝えるのも効果的です。確かに旅行に行ったり、買い物で10万円使うよりは、人生を変える為の金額としては安いと認識できれば、 金額に対するハードルは無くなります。ここでは、コーチングを受けることの価値を再認識していただく事がポイントです。
4つめの例ですが、「時間がない」という場合は、「それでは、いつになれば時間ができる思いますか?」と聞くと、多くの方が、「いつになったらとかはないです」「ずっと忙しいです」という回答になります。
弊社のクロージングでは、「それでは時間がない中で、もしご家族が事故にあったら病院へ向かいませんか?」と尋ねます。そうすると「絶対行きます」と回答されます。
それぐらい優先順位が高ければ、なんとかするものなので、これも優先順位を上げるような質問をして、時間を作るためにできることを一緒に考えて、どうやったら時間を空ける事が出来るかを確認します。
以上の話を一通り問答した上で、「それでも必要ないと思ったら無理しなくていいですよ」とお伝えします。「お金や時間が許すんだったら、どうされたいですか?」と聞いて「やりたいです!」って言われた場合は、お金や時間を一緒に考えましょうっていうスタンスで、 しっかりとクロージングした上で決済に進む流れが一般的です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
🔳コーチングの提案等について
契約期間内に目標達成が可能かどうか不明です。どのような提案が必要か?
A:目標達成に至るプロセスをお話しして納得して頂くことが大切です。
ダイエットや売上目標の数字がある場合は半年、1年で達成可能な範囲なのか?努力が必要な場合は、その努力の量と、そこにかける時間によって変わってくると思います。
サービス業で売り上げ110%だったら半年で達成出来るかもしれませんが、3倍にしたいという場合は、当然すぐに達成しない場合もあります。その場合、どういうステップを踏んでその数字まで到達するのかという、プロセスを先に説明する事が必要です。
基本的には、自分が無意識にやってるコミュニケーションのパターンを理解して、それが変わることによって、人間関係や接客が変化しますし、経営者だったらマネージメントの仕方が変わっていきます。そういうプロセスを経て、従業員やお客様の反応が変わってきて、 最後に数字になって現れるという順番だと思います。
目標となる数字になるまでのプロセスをしっかり経て行けば、 不動産なら数年単位かもしれませんし、パン屋さんだったら、数日単位で反映されるかもしれません。確実に従業員や本人がやってることが売り上げには繋がっていきます。クライアントがかけた時間とエネルギー、行動次第なので、結果については保証は出来ないとお伝えしています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コーチングの結果保証が出来ない事は、どのようにクライアントに伝たらよいか?
A:例えば、医者は病気を治しますが、生活習慣は変える事は出来ません。ダイエットも運動の指導や食事の指導を行いますが運動するのは本人です。食事を変えるのも本人です。
それと一緒で、コーチは目標達成に向けての伴走やアドバイス、必要なことを指導はできますが、それによって習慣を変えるかどうかはクライアント本人次第になります。潜在意識コーチングでは認識習慣を変えずに現実的な変化は望めません。
どんなに良いコーチがついても、暴飲暴食をやめないで、睡眠時間も不規則で、食事指導も無視して痩せたいと言われても、流石に目標達成は難しいです。なので、我々の役割はあくまでもダイエットのトレーナーと同じで、こういうことはできるけれども、結果を作るのは本人の行動であることをお伝えします。これがないと請け負えないと思います。そういう意味ではコーチとクライアントの役割を最初に定義してお伝えするのはとても重要です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
練習目的で無料でセッションを提供した後、継続する場合は無料で提供した方がよいか?
A:少ない金額でも良いのでお金は頂いた方が良いと思います。
理由としては、クライアントが対価を払うことで質問に真摯に答えてくれるからです。セッションでの向き合い方も無料の時とは違ってきます。その事により、大きな変化が期待できます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
無料セッションから有料へ移行するタイミングはどの様に考えたらよい?
A:(受講生の声)
3人から5人までは練習と最初から決めてました。 決めた人数を超えた段階から徐々に金額を上げました。最初は1000円とか2000円からスタートしましたが、現状、1万円前後で実施しています。
(石山)
このように、まず人数と金額の目標設定をしてやってみると良いと思います。その際に無理し過ぎると自分のハードルも上がるので、少額から始めて最終的にはご自身が心地よい価格設定を行うと良いと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
単発のセッションの方が提案しやすいです。問題ないか?
A:出来れば、3回、6回のセッションを行った方がコーチングの効果が期待できます。
但し、取り掛かりとして1回をお勧めするのは良いと思います。1回行うことで、更に受けてみたいというクライアントのお気持ちを引き出すことが出来るからです。それでも、単発になる場合は致し方ないと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
友人にコーチングを提供したいが提案まで至らない場合、どの様にしたらよい?
A:前提として友人への提案は、ハードルが高くなります。
友人に相談乗ってもらう時にお金を払うってイメージがあまりないからです。それでも提案される場合には、例えばキャリアに関する悩みであれば、全3回や6回で過去のキャリアの棚卸しや自分の思いの整理をします。その上で「これからどう進みたいかをコーチングで整理してみませんか」など、相手のニーズに対するしっかりとした提案をされると良いと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
🔳企業向けのアプローチについて
企業での1on1の価格設定は、どのようにすればよい?
A:私が把握している範囲では、A社の1on1で、一般社員向けが1人1回2万円。マネジメント層のコーチングだと1人1回5~10万円です。
大手になると月に1回で30万円で提供している所もあります(グローバル企業等)。どちらかと言えばコーチングよりコンサルの料金に近い感覚があります。私たち潜在意識コーチは、マネージャークラスに1回5~10万、経営者だと1回10~20万円位だと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
企業に提案する時のポイントは何ですか?
A:提案前に「従業員の話を聞かせてもらえませんか?」と許可を頂きアンケートとヒアリングをセットで行います。従業員300人であれば3割の100人くらいに聞くと各部署がどんな状態かよくわかります。
その聞いた内容を元にレポートをまとめて「今、御社はこういう状態です」と部署ごとに報告していました。
例えば、営業部が人事部に対して採用に不満がある。開発部の責任者がパワハラ、セクハラが強くて問題がある等。
すると経営陣は「そんなことを知らなかった。」となります。
こういうのが現状です!のレポートの後に
うちの提案としては解決策を研修やコーチングで添えると
企画が通る可能性が上がります。
サーベイから入って、現状分析したうえで提案に持っていく事がポイントです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
提案の際に行うヒアリングを効果的に行うポイントはありますか?
A:担当者に各部門のキーマンをピックアップしてもらうと良いと思います。
その事でこの部署では、誰に話を聞いたら部署の状況が分かると把握出来るので
各部署バランスよく数人ピックアップしてもらうと良いと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
企業でのコーチングでは、どような方を対象にするとよいか?
A:コーチングを購入するとなると会社がお金を掛けたい人が決まっている場合が多いです。
マネージャークラスでマネージメント力を上げたい人、係長や課長で次に昇進させたい候補者等です。
ワンネスではEAP(従業員支援プログラム)ではなく、コーチングを提案していたので重点的に成長させるという方向性でやっていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小規模(従業員30人程度)の企業に提案する場合は、どの様な点に注意するとよいか?
A:小規模であるからこそ愚痴や不満が出やすいと思います。個別のヒアリングの中で「どうしたいですか?」など、コーチング要素を入れながら改善点を伺うと良いと思います。出てきたアイデアを踏まえてなるべく現場の意見を取り入れた提案をしてみてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
🔳セッション・コーチング関連
初回、現状把握が長くなって本題の「Insight Session(IS)」に移れません。よい方法はあるか?
A:Insight Sessionの前にお試しセッションを設けるのが良いと思います。販売したコーチングをスタートする前に、クライアントがどんな状況か把握したくありませんか。お試しセッションは無料でもいいですし、数千円の安い金額でもよいと思います。
このお試しセッションで現状や課題を伺い、その課題に対しての進め方の提案をして申し込み決済という流れがよいと思いますので、これを踏まえて日程を決め、次の2回目に「InsightSession」を最初からスタートする段取りが自然だと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「Insight Session(IS)」を行う時のポイントは?
A:自分の核となってる価値観が普段の言動に繋がっている事を自覚してもらう事がポイントです。
普段の言動が、本人の課題と繋がっていることが自覚できると、「原因はこれだったんだ!」と、ヒントが見つかった感覚になります。その人が持ってる問題意識と自分の中にある原因が繋がった感覚まで得られれば大成功です。感覚までいかなくても、頭で理解できれば十分です。
そうすると、自分の中に原因があって、外側に問題があっても自分を変えれば解決することが分かります。例えば夫婦の関係、あるいは売上の状態、あるいは社員が辞めてく問題、これらの問題の原因は自分の中にあります。自分を変えればいいんだという事が頭で理解できれば十分なので、そこに繋げて理解して頂く事を一旦目標にしてみてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1回のセッションでアイデンティティーの発見まで進むにはどのようにしたらよいか?
A:Discover Identity(DI)のセッションをはじめから行ってみると良いと思います。幼少期の原体験を見付けていきます。信頼関係が出来ていて踏み込めるのであれば1回で行っても良いと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「Insight Session(IS)」で核となる価値観をクライアントの腑に落とすためのポイントは?
A:潜在意識コーチングの全体像と関連性を先にお伝えするのが良いと思います。
そもそもコーチングを受ける前に、何か課題を持っているから、お金を払っているのだと思います。全体像は、前半3回は潜在意識を探り、後半3回は現実を変えていきます。この流れの中で5階層の中の3つのポイントを変えていきます。
核となってくる価値観・判断基準が、自身の普段の人間関係を作るパターンとか、言動に影響を与えています。これを理解することが、自分が何を無意識にやってるかを意識化させる1つの道具になります。
無意識のパターンを見つけるのは2回目以降ですが、「まず、これを見つけるために、今回のセッションがあります」 という説明をされた方がよいと思います。
例えば、旦那との関係をなんとかしたい課題を持った人の場合、「私は旦那にどんなコミュニケーションをしているのだろう?」という問題意識があると、その言動(コミュニケーション)を生み出す根っこには何があるんだろうか?と潜在意識と課題の関連性にフォーカスしてコーチング受けることになるので、腑に落ちる感覚が全然違うのではないかと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1回のコーチングでクライアントに効果を実感してもらうには?
A:実施前の状態と実施後の状態をクライアントさんにフィードバックすると良いと思います。
今日、コーチングを受けて何か気づきがあったのか、何が繋がったのかを伺ってみると効果的です。
感想を伺う際、コーチング前はどんな気持ちであったか冒頭で質問し、コーチング後はどんな気持ちに変化したのかを聞いて、ビフォーフォーアフターをお伝えするのも良いと思います。両方をお伝えすることで効果が実感しやすいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
定期的な潜在意識コーチングの効果を実感してもらうには?
A:定期的にコーチングを進めていく上でマインドーム、UCP、アイデンティティーがビフォーアフターでどう変化したかをフィードバックします。
おそらく最初の前半3回をやってクライアントの潜在意識が変わったら、コミュニケーションのパターンが変化して、 人間関係も少し変わると思います。
自分のパターンの変化や人間関係の変化を3回目、4回目でヒアリングを行い、クライアントが体験をお話する事でより明確に効果を実感できると思います。体験談をまとめて、改めてクライアントにお伝えするのも効果的です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
潜在意識コーチングの効果が実感出来ていないクライアントへの対応は?
A:理解不足か、習慣に落とし込めてない、 あるいは自覚して設定した行動が出来ていない場合があります。理解不足は再度理解の確認を行います。行動が出来ていない場合は、習慣になるようにフォローアップする事が良いと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今後のキャリアに悩んでいる方へのコーチングはどの様に進めるとよいか?
A:1つの例ですが、はじめにキャリアの棚卸しを行います。その方の職種とその期間を尋ねます。出来れば紙に書くのがおすすめです。顧客の略歴を聞きながら、本当は何をやって行きたいのか?という行動を軸に整理していきます。そうすると、行動に共通項が見えてきます。
次は、その背景にある思いを探ります。その時、自分が何を感じていたのか?、どこが楽しかったのか?、 どこにやりがい感じたのか?、どういう仕事は嫌なのか?、なぜやりたくないと思ったのか?という事を聞いていきます。
実例ですが、車を開発しているMさんの経歴と想いを整理してみました。すると実は車の開発は、新しいのを作りたいという根っこがある事が分かりました。実は、車の開発でなくても良かったのです。この事で、全然違うキャリアが見えてきます。それをやってあげると、転職、復職するときの選択肢が広がります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
継続的なコーチングが予定通りに進まず停滞しています。どうすればよいか?
A:日程を先に決めておくことが良いと思います。例えば月に1回であれば、半年分ぐらい先まで日程を押さえます。
それも難しいのであれば、まず1回目を決めて、コーチング終了後に必ず次回の日程を仮にでも良いので決めておくことが有効です。
それと課題やテーマが明確でない為に停滞している可能性があります。その場合は、まずコーチングの冒頭15分位で問題や課題を発見してスタートすると良いと思います。課題や問題は持ってこなくていいから、その時一緒に見つけるというスタンスでいるとお客様がコーチングに来やすくなると思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
思い込みが強いクライアントには、どのようにアプローチしたらよいか?
A:前提として、人は思い込みを信じる生き物なので、その思い込みから出るのはなかなか難しいのです。
まず 変化したい気持ちにさせる事が1つ目です。(このままだとデメリットが多いという認識を持ってもらったり、思い込みの危うさに気付いてもらいます)
2つ目は思い込みから出る際にしっかり事実を受け容れる事が必要です。 他人の例え話としてお話して、客観的に見て貰います。そしてそれに対してのどう感じるかを伺い、それがあなただとフィードバックします。思い込みだったのだと認識して頂く為には、量と質が大切です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
相談内容が今まで関わったことがないジャンルの為、興味を持てません。
A:分からない事には、興味を持てないという人の性質があります。基本的な興味はあっても、業界の事や、専門用語が分からないということがあるかもしれません。その場合は、理解する為に分からない事を相手に聞いてみる事が大切です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クライアントとイメージがズレているせいか意図する結果が得られません。どのようにしたらよい?
A:認識のずれが原因だと考えられます。何となく相手の発した単語を聞いて、思い込みのまま次の会話に進むとズレが生じる可能性があります。
例えば、リンゴという言葉1つでもイメージする映像は、人それぞれです。
あるライターさんが「私の思っている潜在意識と〇〇さんが思っている潜在意識とのイメージが違うと思うので確認しながら進めていいですか?」と確認して、途中でも、言葉に対するイメージを擦り合わせて記事にされていました。ここまでして頂けると安心して依頼する事が出来ました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
企業の経営者に対してコーチングを行います。正直物怖じしているので何かアドバイスを?
A:相手が、自分より大きく見えたり、地位があったりするとそれだけでやりにくさを感じる方は一定数いらっしゃいます。
例えば、歯医者さんをイメージしてみてください。虫歯で来院した際にお医者さんが「〇〇さん、申し訳ないです。〇〇さんは、自分より地位があります。自信がないので治療できません」と言われたらどのように感じますか?
この、歯医者さんは何を言っているのだろうと思いませんか?
先生や教師、コンサルであったならば当然その方より実績が求められますが、私たちが行っているのはコーチングなのでそこは不要ですね。
相手がすごいとかすごくないとか、有名であるとかないとかは関係無いのです。恐れが出てしまうと、落ち着きが無くなったり、決めつけてしまったり、相手の話を遮って、理解不足に陥ってしまったりします。
不要な感情や思考をこの歯医者の話を思い出して0にして頂ければと思います。とはいえ、雨が降るのと一緒で思考も感情も湧いてくるものなので一旦脇に置くイメージをして頂ければと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
潜在意識コーチングを受容れない方、知らない方、興味が無い方にどのように質問したらよいか?
A:前提条件として、冒頭に潜在意識コーチングの説明が必要だと思います。
何をするのか分からない状態だと相手の方は想定外の出来事が起こると質問に対しての抵抗が起こりやすくなります。潜在意識コーチングは、「カウンセリングとコーチングを融合したスタイルなので過去を伺う質問があります。それは、現在との繋がりを知る為です」等の説明をする事が大切です。
そして、関係性が出来ていない初対面の方にいきなり深い質問をするとプライバシーに立ち入られたという抵抗感や「どうしてそんな質問をするのだろう?」と疑問も湧きやすくなります。その為に浅いところから、深い部分へ段階を踏んで質問をしていくと良いと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
潜在意識コーチングをグループにするには、どの様にしたらよいか?
A:グループで行うには、ワーク中心に行い、必要な方にはオプションとして個別相談を付けると良いと思います。
個別、グループをひとりで行うのが難しい場合は、個別は他の方に依頼するという形をとっても良いと思います。
グループよりは個別の方が効果が出やすくなります。とはいえ、対象のレベル感によってはグループで変化出来る方もいらっしゃいます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント